(世情を鑑み、後刻公開するもの)
06:15起床。
朝食はビュッフェ形式で特に何時という予約方式ではない。 開始が06:45〜で要は時間内に勝手に行けばいい。
どのタイミングで朝風呂に入るか考えながら身支度してるうちに朝食開始の時間になったんで食堂へ。
開始直後は人多いな。 第一波が落ち着いてからという手もあったかもしれん。
和洋含めそこそこの品数があって地域色も出ている。
地域色という意味では全く関係のないカレーがなかなか良かったが。 ひき肉ベースであっさりしてて朝でも行ける。
例によって食べ過ぎる。
08:50のバスに向けて風呂入ったり荷物整理したり。 結局陸奥八仙は飲むタイミングというか腹に入るスペースがなかったから持ち越し。
朝風呂は千人風呂じゃなく玉の湯で。 源泉が違うらしいけど正直素人目にはほぼ同じような気がする。 洗い場があって男女別になってるのが千人風呂との一番大きな違いか。
こじんまりしてるけど千人風呂の方が圧倒的に人気があるから結果的に玉の湯は空いてる傾向にありそう。 朝は特にそうなのかもしれん。
バスに乗り込む前にお土産コーナーを見る。 やっぱり公式情報通り温泉むすめ関係は何もないな。
温泉むすめがいるのにグッズやパネルがない温泉地は他にもあるようだけど、自分が来た中では初めて。
別に温泉むすめ関連じゃなくても山ほど客が来るからいいんだろうとは思う。 それでいうと有馬とか道後なんかも人で溢れかえってるのに温泉むすめ展開してるのは何なんだろうな。
とりあえず温泉の素と小さいハンドクリーム的なものを買う。 前者は熊本製造で後者は長野製造なのはちょっと笑う。 まぁ嵩張らないし雰囲気味わえればそれでいい。
バスに乗って青森へ。 これ逃すと午後便しかない。
周辺観光できるなら午後もアリだけど、今日もロープウェー停まってるしチェックアウト後だから部屋も使えないしで詰み。
雪に関しては昨夜のうちにさらに積もって110cmぐらいから140cmぐらいになってたのかな。
ただバスでのアナウンスを聞くに「山は昨夜さらに雪が積もりましたが、市内は解けているとの情報がありますので、到着時刻はそれほど遅くならないと思います。」的なことは言っていた。 結局ほぼ当初予定通りの10:00前には青森駅到着。
雪残ってるんだが。 昨日よりは確かに減っている。 これで雪が解けてるという感覚なんだろうか。
今日はこれから弘前へ。 電車の時刻を見るに10:42発しかないようだから駅直結のショップをぶらぶら。
お土産売場があんまり集中してないのな。 店自体は複数あるから買う分にはいいけど、店跨いで買うと発送が厄介そうだ。
結局ここでもお土産は見送って弘前行きの奥羽本線(秋田行)に乗る。 間違いないとはわかっていても他県行きの電車に乗るのはちょっと身構える。
特に問題なく11:33に弘前到着。 青森駅周辺より雪深いと感じた。
来てみたもののどこに行くかは全く考えていない。 観光案内所のマップを手に取った限り、弘前城と城下公園はバスと徒歩で回りやすいようだ。
ググってみると確かに距離はそんなにない。 仮に歩いても30分、バスがあれば短縮できる。
循環バスが100円らしいからバス停へ。 ちょうど来たから乗るとどうもこれ100円バスじゃないな。 方向自体は弘前城に向かってるから大丈夫なはず。
カネは別にいいんだけどバス停の名前が循環バスと違うようで、降りどころがわからん。
ちょうど昼もどこかで食べようと思ってたから近くで煮干し中華そば食べられる店を調べる。
煮干結社というところが無理なく行けそうだ。 城の手前にある下土手町というバス停で降りればいいのか。
煮干結社 弘前店 https://tabelog.com/aomori/A0202/A020201/2010146/
ちなみにバス料金は210円だった気がする。 はっきり覚えていないし今検索してもよくわからん。
煮干結社は歩いてすぐだった。 パッと見では何の店かよくわからん装いだったが。 そもそも外の看板に「本日のカレー」みたいなこと書いてて、これ中華そばの店で合ってるよなという。
店内の券売機を見るにちゃんと中華そばメインのようだ。 ただカレーもあるらしい。
バスの中で決めたばかりだから情報が何もない。 券売機の前で長考してもするのも気まずいし、恐らく看板メニューであろう煮干番長とやらを購入。
朝も腹いっぱいだったんでセットメニューは見送り。 カレーなんかもセットできたのかもしれん。
着席して改めて店内やら券売機を見るに、「限定」とだけ書かれたメニューがあった。 恐らく中華そば系なんだろうけど確証もない。 初見は大人しく看板頼むのが正解であろう。
で、看板の煮干番長。 写真見返しながらだけどほんまに色味が悪いというか見栄えの宜しくない一杯だな。 色温度間違えたとかトーンカーブ調整ミスったとかそんな感じのビジュアル。
一口すすると「臭い」というワードが頭をよぎる。 果たしてこれは「におい」なのか「くさい」なのか。
旨味が強烈ではある。 ただ攻撃的な風味の反面、醤油のカドはなくてまろやか。 我が家で煮干しを使うことがほぼないことも相まって、完全に未知との遭遇だった。
何か次にすすると慣れたのか麻痺したのかで「臭い」が気にならなくなった。
こうなると旨味だけが残って箸が止まらんな。 色味の悪さと一口目の印象とは全く違う。
これは中毒性あるわ。 地元にあれば通ってしまう。 残念ながらそれっぽい店すらないが。
この一店舗しか食べてないけど他も似たような系統なんだろうか。
弘前城というか弘前公園まで歩く。 雪は降ったり止んだり。 普通の歩道でも雪を踏み分けて行く感じで、人が通らないところはもっと積もっている。
公園内も同じような感じだった。 見所と言われても自分にとっては雪見てる方がインパクト強い。
情報館で資料を見たぐらいで早々に撤収。
そのまま歩いてねぷた村へ。
津軽藩ねぷた村 http://neputamura.com/
入村料金600円。 ねぷたの展示や資料をオールシーズンで観られる施設。
入って最初のスペースですぐスタッフがねぷたについて説明してくれた。 「ねぷた」なのか「ねぶた」なのか、掛け声はどんな感じなのか、etcを歴史も踏まえて教えてくれる。 他に客がいなかったからマンツーマン。
そのまま太鼓と笛の囃子を実演してくれる。 これもマンツーマンでほんまにいいんかと。
おまけに「誰もいませんので叩いてみませんか」と体験もさせてくれた。 客が多いとその中の希望者数名だけという感じかな。 自分が見たことある和太鼓より撥が随分長いなという印象。
続いて津軽三味線の実演。 このタイミングで他の客が1人入ってきたけどそれでも2人だけという。 贅沢な時間だった。
その後は展示を自由に見て回る。 ねぷた以外にも民工芸品の展示があったり見所が多かった。
最後のスペースはお土産コーナー。 ここに置いてた豊盃の大吟醸酒粕を買わなかったことを今もちょっと後悔している。 要冷品で発送するしかなくて見送った。
その後これを見かけることはなかったし、ここで他のお土産もある程度買ってクール便で送ってしまえば良かった。
ねぷた村から弘前駅まではバスで。 今度は循環バスとやらで。 文化センター前というバス停だったかな。
時刻表がなくて10分おきに来ますみたいなことを書いてたから待つ。 10分過ぎたぐらいで来た。 自分が待ち始める直前にバスが行ってたのか、実は10分おきじゃなかったのかはわからん。
ともあれ弘前駅には15:00前に到着。 ここから青森経由で浅虫温泉に向かう。
電車が15:29発だから少し時間がある。 お土産見るとそんなに広くない店ながら、家族用と職場ばら撒き用と自分用がバランスよく揃いそうだったんで、ここで買って発送することにした。
適当にカゴに放り込んで発送もお願いしたらちょうど10,000円ぐらいになった。
奥羽本線(青森行)で青森へ戻って、青森から青い森鉄道(浅虫温泉行)に乗る。 青い森鉄道ってまんまな名前だけど洒落てていいと思う。
浅虫温泉は青森から乗車21分で着く終着駅。 乗り過ごしなんかがないから気楽でいい。 16:48に到着。
予約時点でチェックインを17:00にしてるからぴったりぐらいだな。 駅からは徒歩5分程度ではあるが。
浅虫|割烹旅館さつき|温泉 https://oyajiasamushi.wixsite.com/satsukiasamushi
到着するとすぐ「〇〇様ですか」と聞いてくれた。 もしや待たせちゃったかと思ったら5分ほど前だったから遅刻ではない。
すぐに分かったことだけどこの日の宿泊は自分だけだった。 仮に自分がドタキャンとか連絡なく不泊だったら旅館を開けている意味がないということ。
そら17:00到着予定で16:55になっても客が来ないとなるとやきもきしただろう。
さておき部屋に通してもらってお茶入れてもらって説明を受ける。 そういえばここは部屋食だったか。 実は好んで部屋食にすることはないものの、ここは確か部屋食のプランしかなかったからそのまま予約した。
あと猫がいる宿としても有名なようだ。 正直なところをそれが決め手になったわけではないけど。
「お嫌いでなければお部屋の入り口を少し開けておいていただきますと入ってくるかもしれません。」ということらしい。
夕食を18:30でお願いして風呂へ。 客が自分しかいないからいつ入っても貸し切り。 なお24時間利用可能だとか。
脱衣所前のストーブで猫2匹が腹を炙っていた。 燃えないのかお前ら。
ちなみに4匹いるらしい。 自分の滞在中は3匹しか見なかった気がするが。
お湯については酸ヶ湯と対局の無色透明無味無臭。 低張性アルカリ性高温泉でpHも高すぎない弱アルカリ性だから疲れない。
順番的には酸ヶ湯から浅虫で正解だったように思う。 どちらもジャンルが違い過ぎて優劣があるわけじゃないけど、逆だと多分疲れる。
部屋に戻ると食事の用意をしてくれていた。 ちょっと早いけど始めましょうかと18:15ぐらいに聞いてくれたんでスタートする。
最初に浅虫温泉の地ビールをいただく。 ラインナップはペールエールの「蛍火」、ゴールデンエールの「残光」、IPAの「千輪」とあるようだけど、入荷してるのは残光だけらしい。 軽くてピルスナー的な使い方もできると思う。
二杯目は田酒。 なかなか売ってるのは見かけない。 飲食店には卸してるんだろうか。
ちなみにどっちも1,000円だった。
お品書きも転記。
先附 柚子釜入白子とうふポン酢ゼリー なめこ菊花和え セリ、菜花入りこはだすみそ 百合根餅ぎんなんうに和え
珍味 生うに
前菜 姫さざえ磯煮 有頭海老むかご 鳥ハつレバー串差し イカ酒盗和え 黒豆
椀物 若さぎ天ぷら温めん
お造り こぶ鯛 ハタ 本鮪 〆鯖 皮はぎ昆布〆
焼物 おこぜ 蛤 豆乳鍋
酢の物 ずわい蟹 かに酢
お食事 じゃこ御飯(青天の霹靂) みそ汁 香の物
水菓子 自家製あずきアイス
以上をシェフの若松正志さんが和紙に手書きしてくれている。
なお、食事までに書きあがらなくてチェックアウト時に渡してもらったという小話つき。
どんこの煮付けがふわふわで美味い。 調べたら鱈の一種らしい。 確かに鱈をさらに柔らかくするとこんな感じか。
おこぜは久しぶりに食べた。 豆乳鍋でも当然いける。
御飯の「青天の霹靂」は名前が格好いいな。 大粒で気持ち粘り気が少な目、ちょっとあっさりで何にでも合わせやすそう。
食事中に猫が2匹出入りした。 1匹は猫女将のパパ子というらしい。 もう1匹の黒猫は名前聞いてなかった。
客が魚ばかりの食事してても何もせびりにこないのは凄いなと思う。
歴代でもトップないしはトップクラスの料理だったと思う。 割烹旅館を謳うだけある。
値ごろ感を加味すると伊東の山望館という壁は高い。 今は値上がりしてるだろうけど、2020年時点8,000円であの料理は価格破壊にも程がある。
そして初日に買った陸奥八仙の入るスペースは今日もなく和歌山へ持ち帰るのであった。
食休みして二度風呂して就寝。 |
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