(世情を鑑み、後刻公開するもの)
青森旅行。 奇しくもこの日は「今シーズン一番の冷え込み」とやらが取沙汰される。 当然何回も更新されるだろうけど。
伊丹空港を09:00に出るフライト。 1時間ほど前に伊丹に着いておきたいから07:35に難波を出るバスに乗る。
逆算すると家を出るのは5時台だよなという。 関空ならまだ楽なんだが残念ながら関空発着の直通便はない。
ともあれここまで遅延なくバス乗り場へ。 何か行列が半端ないな。
自分は乗れたけど補助席までフルに使ってもなお乗り切れなかった客がいた模様。
これ、何気に危ない橋だった。 1本遅れても08:15空港着だからセーフだけど気忙しい。
最後にこのバス使ったのは1月に奄美行ったときで、あれは平日の08:25と条件が全く違ったものの、こんな酷くはなかった。 次からちょっと気を付ける方がいいな。
そこからは順調に保安通って、結果的には発着とも遅延なく10:40に青森空港到着。
雪の影響で仙台になるか北海道になるか引き返すかという案内は受けてたけど問題なかった。
さて飛行機降りて初めに目に入るのが雪。 自分の目でこんな雪を見たのは初。
とりあえず空港で昼を食べておくことにする。 フードコートのみそカレー牛乳ラーメンがフードコートらしからぬレベルの高さという評判を見ていた。
青森みそカレー牛乳ラーメン かわら https://tabelog.com/aomori/A0201/A020101/2011033/
何店舗か入ってる中でここは券売機じゃなく直接声をかけるスタイルのようだ。 支払はQRコード含めキャッシュレスで問題ない。
味噌とカレーと牛乳と名前だけで盛り盛りな感じだけど、実物にはバターも載ってたりする。 予想というか思い込みでコーンでも載ってるのかと思ったらそれはなくて、チャーシュー・メンマ・もやし・わかめ・ねぎの構成だった。
何かこう、高いレベルで全てがまとまっていると感じる。 反面、味噌?カレー?牛乳?と個々に対する印象は薄い。
今食べログの口コミ見て「おろしニンニクやおろし生姜をセルフトッピング可」みたいなのを見て、気付いてなかったことに軽く後悔している。 途中から味変しても絶対合う組み合わせ。
空港から青森駅に向かうバスが11:45発で時間あったから空港内を見て回る。 お土産はここでもそこそこ揃うようだ。 要冷蔵系のラインナップが少ないから海産物なんかはいまいち。
展望台があったから上がってみる。 ちょっとした屋上庭園みたいなところで外に出られる。
いやこんな雪積もるもんなんだな。 まだ降り始めて数日のはずだけどこんな風になるのか。
他に人もいないし防滑ブーツの性能テスト。 市街地で初めて雪踏んでスリップダウンは避けたい。
杞憂ではあった。 新雪のところもアイスバーン気味のところも問題ない。 これなら恥ずかしい思いはしなくて済みそうだ。
バスに乗って青森駅へ。 860円。 普通の路線バスみたいに途中のバス停で結構停まる模様。
到着見込が12:20ぐらいのところ10分ぐらいは遅れたかな。 次が押してるわけではなかったから問題ない。
酸ヶ湯温泉行きのバスが14:00発。 それまでは徒歩で動ける範囲で観光。
とはいえ雪降ってるし歩道と車道が判別できない程度には積雪もあるしで慎重に。 とりあえず物産館へ向かうことにした。
青森県観光物産館アスパム https://www.aomori-kanko.or.jp/aspam/
映像シアターと展望台もあるらしいから時間的にちょうどいい。
物産店ではお土産見繕うか悩んだものの、映像シアターと展望台を優先。 セットで850円。
13:00の上映がちょうど始まったんでそこから。 2Dと3Dとで短いながら見応えがあった。 2Dは青森の四季、3Dはねぶたにスポットが当たった映像。
展望台は13階。 360度見渡せる。 どこ向いても当然のように雪が目に入ってくる。
そこそこいい時間になったんでお土産購入は見送り。 夜に飲もうかなと奥入瀬ビールのIPAと陸奥八仙の特別純米300mlを1本ずつ購入。 なお陸奥八仙は最後まで飲む余裕なく自宅まで持って帰ることになった。
酸ヶ湯温泉行きのバスは駅発着じゃなくちょっと離れたセブンイレブン前から。 バス会社のバスじゃなくて旅館のバスだからかな。
乗り込んで待ってたけど定刻を過ぎても出発しない。 完全予約制だから誰かが遅れるとこうなるのか。 バス会社と旅館が連携取って連絡して、10分ほど遅れで最後の客を乗せて出発。
目的地に近付くに連れ雪が深くなっていく。 飛行機降りてすぐ驚いてた自分が馬鹿らしくなるレベルで世界が真っ白。
これが日本で一番の豪雪都市か。
参考までに記録しておくと、この日で酸ヶ湯の積雪は130cmぐらい。 記録では812cmになったことがあるらしいから序の口ではあるけど、青森市内で10cm程度の積雪だったことを考えるとまた世界が違う。
旅館には15:30ぐらいに到着だったか。 本来70分ぐらい想定みたいだから、乗り遅れ客で+10分、雪で+10分といったところ。
国民保養温泉地 酸ヶ湯温泉旅館【公式サイト】 https://sukayu.jp/
チェックインをさらっとすると部屋まではスタッフが案内してくれた。 かなり客多いのにちょっと意外だな。
まぁ「これは案内受けないと迷うから仕方ないな」と思ったわけだが。
噂には聞いてたけど広い。 増改築を繰り返してるから単に広いだけじゃなく複雑。 地図上で部屋番号だけ示されてもわからんって客が多いから、案内する方が結果的に手間がかからないんだろう。
自分の部屋は湯治棟というところの一番奥まったところだった。 これまた遠くてちょっと面倒臭い。
が、目の前の通路を他の客が行き来しないということでもある。 足音とか声とか結構響く造りにあってこれはメリットだった。
さて周辺観光はまず八甲田ロープウェーは強風で運休。 営業してたとしても最終便の時間がアウト。
軽く調べた限り周辺散策のマップが出てきたけど、これ雪のシーズン想定してないな。 バスで見てきた限りどこも雪に閉ざされている。
これはもう割り切って雪がすげーという写真を撮ってくるしかない。 旅館が見える範囲内でちょっとうろうろ。
ほんま雪と旅館しか目に入らん。 つまり旅館が視界から消えると雪しかないということ。 これは今日初めて雪を見た初心者が出歩いていい世界ではない。
すぐ撤退。 もうこれは風呂に入るしかない。
言うまでもなくヒバ千人風呂が有名。 本当に千人入れるかは知らん。 あと混浴であること、酸性泉であることでも有名か。
酸性泉に入るのは多分初めてだと思う。 別府に行ったことはあるけど、酸性泉には入っていない。
混浴については有馬の半混浴のところは何度か行っている。 湯が良ければ隣にいるのが何だろうが特に気にしないが。
いざ入ってみると裸眼なのと暗いのと湯気とで、性別どころか近くにいるのが何なのかすらわからん。 例えば隣が野生の猿だったとしても気付かんのちゃうか。 露天じゃないから100%ないにしても。
お湯については確かに酸で目がしぱしぱする。 怪我とかあったら痛いんじゃなかろうか。
というか自分でも気付いてなかった軽い擦り傷もどきがあって、入ったことで自覚したという。
これは確かに凄いわ。 レモンより酸が強いのも納得。
何か癖になりそうだ。 気軽に行ける範囲に酸性泉がないから癖になると大変なんだが。
風呂上がってもまだ17:30ぐらい。 雪に降り込められてどこか行くこともできんから、買っておいた奥入瀬ビールのIPAを飲む。
めちゃめちゃフルーツフレーバーが強いな。 苦みはIPAの中ではそこまで感じない。 個人的には特に料理と合わせなくても行けると思う。
時間になったんで食堂へ。 ちなみに一番遅い時間の18:30でお願いしていた。
お品書きの写真を残してあったんで転記。
食前酒 林檎酒 先付 陸奥湾産鮟鱇供和え 前菜 鱈杉板焼き 林檎なます 長芋サーモンいくら 造り 県産帆立 本鮪 青森サーモン 鍋物 酸ヶ湯自家製凍み豆腐 陸奥湾産海鮮鍋 焼物 銀たら焼き 帆立と林檎のグラタン 蒸し物 季節の茶碗蒸し 洋皿 ローストビーフサラダ 釜飯 山菜と帆立の釜飯 デザート 林檎シブースト りんご
全部の感想書くのもしんどいからインパクト一番強かったのをピックアップすると鍋物。 帆立とか凍み豆腐でなるほど地産地消に拘ってるんだなと思ったら、帆立の身よりどでかい巻貝が入っている。
陸奥湾産海鮮鍋でまとめられてるし説明もないから何なのかわからん。 その場で「青森 巻貝」でググったらツブ貝が出てきた。 見た目も合ってる。
お前ツブ貝なんか。 こんなバカでかいの見たことないわ。 もっと小さい貝を爪楊枝でほじりながら食べたことしかない。
青森ではこのでかいツブ貝をおでんに入れたりするようだ。 今回機会はなかったけどそれはそれで食べてみたい。
あとインパクトだとご飯と味噌汁がセルフというところ。 いや鍋物あるし卓上で釜飯も炊いてるんだが。
せっかくなんで全部いただいたから食べ過ぎだわ。 味噌汁も何気にいい味。
忘れてたけど酒に関しては地酒の飲み比べみたいなのを頼んだ。 飲み比べにも2種類あったような。
今回は豊盃・安東水軍・七力のセット。 正直どれがどうだったかわからんぐらいすいすい飲んでしまった。
とにかく満腹になったんで食休み。 やっぱりご飯と味噌汁までしっかりいただいたのが重かった。
ちょっと落ち着いてから再び千人風呂。 頭から湯を被ると目がしぱしぱしやすいという当然の気付きを得た。 でも冷の湯は頭から被るの推奨だしついやってしまう。
風呂上がってしばらくすると湿疹がかさぶたのようになっていることに気付いた。 これ湿疹に効いてるのか。 たった2回入っただけで目に見えるってとんでもないな。
ひとしきり感激したものの何日もここで湯治できるわけでもなし、せめて明日も朝風呂しようと心に決めつつ就寝。 |
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