(世情を鑑み、後刻公開するもの)
06:10にふと目が覚める。 朝食は07:15から。
1時間ほどあるし、せっかくなんで朝風呂。 朝食後にしようかとも思ってたけど、出発前に入ると気忙しいしちょうどいい。
夜と朝で男女入れ替えのよくあるパターン。 設備的に何か変わるわけでもないしお湯も当然同じだから、景色というか気分の問題。 明るいとエメラルドグリーンがより際立つ。
また再訪したい温泉が増えてしまった。
朝食は昨夜と全く同じ場所。 サラダやドリンク、デザートなんかがブッフェ形式ではあるけど、基本は定食。
のっぺイクラ添えみたいに郷土料理をベースにしたものから、鰆の生ハム風みたいに独創性のあるメニューも様々。 加えて卵焼きと銀鮭の甘塩焼きがシンプルに米を奪っていく。
ご飯と味噌汁のお代わりは昨夜と同じくスマホで注文できるし気楽でいい。
デザートでヤスダヨーグルトまでいただいたりしてると、先に朝風呂入っといて良かったなと思えるぐらいの時間にはなった。
荷物整理しつつギリギリまで部屋で寛ぐ。 精算もスマホから。 昨夜の飲料代とお土産代がしっかり計上されてた。
これ済ませておくと鍵の返却だけで済むし、フロントが混んでて焦ることもない。 いいシステムだと思う。
自分の中では奮発したけど本当にいいところだった。
バスは摩周の近くにある足湯施設前から出る予定。 足湯の存在は昨日認識はしてたけど入っていない。
最近になって足湯がそんなに好きではないことに気付いた。 何かこう、効果は確実にあって、足だけで全身ぽかぽかしたり暑くなってくるぐらいなんだけど、全身入ってもないのにそうなってしまうのが損してるという謎の感覚。
まぁ正直好みの問題であって、足湯自体は全く悪くない。
ちなみにここの足湯、「湯足美」という名称の施設らしい。
あしゆ湯足美(ゆたび) - ちかたびスポット│月岡温泉◎ちかたび http://www.tsukiokaonsen.gr.jp/chikatabi/spot/?id=spot01
近隣店のパンフレットとか周辺マップも置いてたりして、ちょっとした無人観光案内所みたいにもなってる。 ここに月岡温泉の温泉むすめパネルもあった。
月岡来瑠碧 | 温泉むすめ公式サイト https://onsen-musume.jp/character/tsukioka_kurumi
特別このキャラに思い入れがあってここに来たわけではないけど、最近は温泉むすめがいるところから選んでいるのは事実。 実際に訪れることで愛着も沸いた。
新潟には現時点で4キャラいて、今回の行程で組み入れられそうなのは北にある月岡温泉だけだった。
温泉むすめはキャラによっては地元に受け入れられなくて消えて行ったり、扱いが雑だったり、フェミ団体に文句言われたり色々あるけど、個人的にはかなり好きなプロジェクトではある。
パネルの写真撮ってるうちにバスが来た。 ご高齢の3人組が別のバス停からすでに乗ってて、自分入れて4人。 乗り合いタクシーみたいにぼっちなのも覚悟してたんだが。
このバス、昨日急に決めたんで改めて詳細を残しておくと、月岡温泉発で新潟空港経由、終着は新潟駅。 どっちで降りても料金は一律1,500円。
運行期間は2023年4月1日〜2023年10月28日となってるけど、内容を変えて続けてるのか本当にこの期間限定なのかはわからん。
空港のHPと旅行会社のHPがあるけど旅行会社の方はURLやたら長いんで空港の方を。
月岡温泉周遊ライナー | 新潟空港 https://www.niigata-airport.gr.jp/access/liner/tsukioka/
前日の17:00まで予約受付していて、1人からでも催行確定。 行き当たりばったりのソロ旅にはこれ以上ない条件だった。
空港までに観光地にも立ち寄りしてくれる。 まずは月岡温泉から約20分の酒蔵、王紋酒造に併設されている直売店。 10:00到着。
【五階菱】城下町新発田の体験型“酒蔵”リゾート施設 https://gokaibishi.com/
自由行動の時間が45分ある。 自分で運転する必要ないし飲むしかない。
まずは店内を見回る。
自分が知ってる中で挙げるなら酒心館が一番近い。 無料・有料試飲があって、それに合わせる簡易的な酒肴も出してる。
当然気に入ったものは全て購入可能と。
酒ガチャも気になる。 500円なり1,000円でガチャ回して、何等が出たかでもらえる商品が決まる。
運が悪いと払った額より安いものになるけど、あんまり渋くすると酔っ払いがギャーギャー言いそうだからほどほどにしてるんじゃなかろうか。
とりあえずは無料試飲をお願いした。 癖のないものから順番に4種類全部。 申し訳ないけど銘柄ははっきりとは覚えていない。
最初が純米大吟醸の無濾過原酒、次が純米大吟醸の無濾過生貯蔵酒、次が超辛口の大吟醸、最後が食中酒向きの本醸造だったか。
有料試飲も色々あって、中には飲み比べコースなんかもあった。 残念ながら時間の制約もあるから決め打ちで1杯だけ。
説明聞いた中で一番興味の沸いた食用米の純米大吟醸、「新之助」で。 米の名前そのまんまなんだな。
酒米じゃなく食用米を使うという挑戦的な試みとは裏腹に、できた酒自体は極めて癖のない優等生感があった。 酒だけで完結する純米大吟醸じゃなくて食中酒向けかな。
ちなみに有料試飲の中では一番お高くて、60mlで700円というグループに入っていた。
今公式オンラインショップ見たら500mlで5,057円の銘柄だから、700円で60ml試せるのはめちゃめちゃ良心的な値段設定だな。 単純計算で607円とかだから、1杯1,000円ぐらい取る店があっても全然不思議はない。
時間切れなんで無料試飲から付き合ってくれた店員さんに感謝しつつバスに戻る。
次の目的地は新発田城。 もしこのバスを見つけてなかったら自分で行こうと考えてたところだった。
新発田城・新発田城址公園|新潟の観光スポット|【公式】新潟県のおすすめ観光・旅行情報!にいがた観光ナビ https://niigata-kankou.or.jp/spot/10246
10:55到着でここでも自由行動45分。
笑えるぐらい小さい城跡だったけど意外と見所はあった。 櫓に三匹の鯱が載ってるのは全国でここだけらしい。
なお、自衛隊の敷地が隣にあって、その櫓は自衛隊敷地内にあるから立ち入り禁止だとか。
11:35にバスに戻ったら3人のうち2人は車内にいた。 そもそも疲れて降りなかったらしい。 どう若く見ても御年80歳ぐらいだから仕方ないとは思うけど、それなら何故このツアーにしたんだろうか。
ちなみにもう1人は出発時刻の11:40になっても戻ってこなかった。 ツアーガイドが電話したらどうも道に迷ってるらしい。 11:50には無事帰り着いていた。
あとは空港へ向かうだけ。 高速を使うようだ。 高速に入るなりガタガタ揺れたのはバスの問題なのか路面の問題なのか。
出発が10分遅れた分到着も10分遅れて12:20に新潟空港到着。 これでも余裕はあるから特に問題はない。
空港で降りたのは自分だけで、他の3人は新潟駅まで行くようだ。
空港でまず昼食。 朝もしっかり食べたけど、昨日ほどあっぷあっぷはしてないんで普通に食べられる。
レストランは4つあるようだ。 うち1つは火曜日定休、もう1つは軽食中心の喫茶店。 実質2つに絞られた。
残るはへぎそばメインの店と和食メインの店。 へぎそばの店はチェーンではあるけど有名店っぽくて、確かに初日の夜に繁華街でも見た気がする。
店内覗くとへぎそばの方が賑わってて、和食の方は先客がいなかった。 メニュー的には和食の方が気に入ったんでこっちに決定。
神楽 新潟空港店 https://tabelog.com/niigata/A1501/A150101/15021678/
晩酌セットとやらがあって、昼ですけど行けますかと聞いたら大丈夫とのこと。
内容はミニたれカツ丼と村上茶そばのセットに好きなアルコール1杯。 あと酒肴1品を選べる。 これで2,000円。
地酒も選択欄にあったんで麒麟山1合を頼む。 選べる1品は11種類もあって目移りしたけど、キハダ鮪の切り落とし刺身にした。 粟島でマグロの話聞いて新潟のマグロも食べたいと思ってたところ。
頼んでからもうちょっと地域色のあるものとか、手のかかったものにすれば良かったかなと思ったりもした。 サーモンのかんずり塩辛とか南蛮海老と赤卵の和風ユッケとか面白そう。
まぁ出てきたキハダの量と質を見るとそんな気持ちは吹き飛んだわけだが。 シンプルに良い赤身を食べたのはちょっと久しぶりかもしれない。
しばらくこれで麒麟山飲んでるとたれカツ丼と村上茶そばが出てきた。 ミニではあるけどたれカツ2枚乗っていれば十分。 1枚で酒を飲んで1枚で飯を食う。
2012年に来たときはたれカツをバーガーという形でしか触れなかったけど、改めて「たれカツ」はいい料理だな。 醤油ベースのたれがいい。
形態が近い福井のソースカツ丼よりたれカツ丼の方が好みなのは、単にソースより醤油が好きというところで差が出ているだけ。
村上茶そばはほのかにお茶の香りがした。 そもそも未だにそばの良さがわからず何となく食べてる身としては、そばの評価が難しくて困る。 少なくとも茶とそばは両方感じられたからこれで正解。
このセットだけで酒とつまみと食事と締めまで網羅している。 どれもが期待以上で良かった。
残った時間でお土産購入。
粟島に関するものを探し回ったけど全くなくて、ここで激しく後悔する。 探すのにも時間取られてかなり気忙しくなってきた。
職場にばら撒くようと自分が欲しいと思うもの、家族向けのものを急ぎで見繕って発送。
結果的にチェックインも保安も最短で済んで問題なく搭乗口まで辿り着いたけど、あんまりこんなギリギリで動きたくはない。
ちなみに座席は3列シートの真ん中が割り当てられて、空いてるところに突っ込まれたんだろうなと思ってたけど、結局両サイドとも誰もいなかった。 こんなこともあるのか。
こういうのって一般的には窓側が人気で埋まっていくようなイメージがあるし、自動割り当てでも空いていれば窓側か通路側から埋めて行くと思っていた。 真ん中だけぽつんと取られることもあるんだな。
自分としては本来窓側は断固避けたくて、かつ真ん中は左右に気を遣うから通路側がベスト。 peachは座席指定が有料だからおまかせでやってるけど、真ん中で左右誰もいないというのは初めてだった。
結果的に広々とできて窓側も回避できたからこれがベストではあったが。
定刻通り14:10出発の15:40到着。 あとは南海乗り継いで帰るだけ。
こんな感じの3泊4日。
久し振りにバイクもレンタカーも使わない旅になった。 色々融通は利かないけど、こっちの方が慣れてる感はある。
今後も適宜使い分けつつ。 |
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