(世情を鑑み、後刻公開するもの)
06:40起床。 朝食スタートが07:00からなんでそれに合わせて。
このホテルの真価は朝食にあった。 はっきり言って他は並のビジホだったけど全部朝食で巻き返した感じ。
たれカツ、のっぺい等の地域色豊かなメニューが揃ったブッフェ。 出来合い・レトルトものもゼロではないにせよ少ないと思う。
ご飯が新潟らしくコシヒカリと新之助という2種類の食べ比べ。 白米だけでも調子乗るとパンパンになるのに、「朝ラーメン始めました」とかセルフで麺を湯がくコーナーがあったり、カレーまであったりする。
カレーがまた肉ごろごろで気合いが入ってた。
他にも新潟メーカーのご当地納豆とか、納豆に入れるための卵黄しょうゆ漬けなんかもあったりで米泥棒っぷりがヤバい。
まぁこの日の値段設定だとこの朝食クオリティを持ってしてもお得とまでは感じられないレベルだから勿体無い。
あとどうも何かの部活合宿と噛み合ってるようで混んでたけど、朝一番だったからまだマシだったのかもしれない。
今日は粟島に渡るのがメインイベント。 今日というよりこれに合わせて予定組んだからこの旅行のメインイベントでもある。
粟島へは岩船港というところからフェリーが出ている。 ただ電車が接続しているわけではない。
最寄は岩船町という駅だけど、案内ではそれを通り過ぎた村上という駅から乗り合いタクシー推奨っぽい。
岩船町からだと歩いて15分、村上からだと歩いて1時間はかかる。 なら岩船町駅で降りて歩けばいいんじゃね?と思ったら、そもそも岩船町は普通電車しか止まらないから本数がかなり少ないようだ。
実際、今回使ったいなほという特急なら08:22発で村上が09:07着だったけど、同じぐらいの時間に岩船町に着く電車は07:30ぐらいに乗る必要がある。
大人しくアクセス案内通りの方がいいな。
というわけで08:00にホテルを出て新潟駅へ。 特急券買っていなほへ乗り込む。
その前に村上駅からの乗り合いタクシーを予約。 乗車30分前までの要予約らしいからこれ忘れると面倒臭いことになる。 無事予約できた。
新潟から村上までは特急なら乗り換えなし。 定刻の09:07に村上着。
ちなみに、途中の新発田というところで乗り換え案内の車内アナウンスが流れていた。 自分には関係ないから最初の方を聞き流してしまったけど、「〜へのお乗換えは間が空きまして11:32の発車です」みたいな内容だった。
これ聞いたのって08:45ぐらいだった気がするけど、そこから2時間半以上乗り換え待ちってことか。 とんでもない世界だわ。
さておき村上で行動開始。 乗り合いタクシーは09:55に駅前から出発。
駅周辺で何かないか案内図見ると、徒歩15〜20分ぐらいのところにある程度見所がまとまっているらしい。 タクシー出発までの45分のうち往復移動だけで30分以上かけるのは流石に徒労感が酷い。
大人しく駅前の観光案内所でお土産を見繕うことにした。
とはいえ、お土産はどこかでまとめて買って家に送り付けるのを基本としてるから、各所で買うのは軽くて嵩張らないものばかり。
今回はお茶いくつかとエコバッグを買った。 お茶の「経済的流通のある栽培地」としての北限はこの村上市とのこと。
ここ以北でも個人レベルで栽培してるところはあるみたいだけど、経済的流通というレベルではないということか。
あとエコバッグは絵が可愛いからシンプルに買った。 村上は鮭の町らしく、鮭モデル。 本来はイヨボヤ会館という鮭の博物館にも行きたかったけど時間がなかった。
イヨボヤ会館 - 日本で最初の鮭の博物館 https://www.iyoboya.jp/
そうこうしてるうちに時間が近付いてきたんで表に。 5分ほど早かったけどもうタクシーが来てた。
乗り合いと言いつつ自分しかいなかったから貸し切り。 自分が予約しなければ運行がなかったということか。
料金は岩船港まで固定で700円。 アクセス案内では乗り合いじゃない普通のタクシーでは約2,000円となってた。 乗り合いというぐらいだから1人700円で3人ぐらい乗せるのを想定した値段設定なんだろう。
岩船港には10:10到着。 乗船名簿を書いて参加証明書と一緒に提出。
参加証明書については前日譚のところに書いてるので省略。
このフェリー、観光協会でのセット料金には入ってるけど厳密には予約をしてるわけではなく、乗船受付は当日。
一応「人多すぎて乗れないなんてことはないですか?」って事前に聞いたら、「定員400人でして、島民が350人ぐらいなのでそれより多いんですよ。就航以来、満員になったことは一度もないです。」って返されて笑ってしまった。
この日も多分50人ぐらいは乗ってたと思うけど、確かに満員には程遠い。
乗船時間は90分ほど。 予定通り10:30発で12:05着だった。
朝から酔い止め飲んだこともあってか船酔いはなし。 かなり大型のフェリーだし揺れも感じなかったレベル。
下船するとお世話になる松太屋さんのプレートを持った方が待っててくれた。 どうやらこのフェリーで来たのは自分一人らしい。 とりあず観光協会で15,000円支払い。
後は松太屋さんの方に宿まで送り届けてもらった。
松太屋 | 粟島観光協会 https://awa-isle.jp/inn/%E6%9D%BE%E5%A4%AA%E5%B1%8B/
2階の3号室を用意してもらった。 夕食は18:00〜18:30頃開始とのこと。 今日は他の客はいないようだ。
とりあえず外へ出て昼食。 女将さんが「昼食べに行くならここから見えるかもめ食堂さんね」って教えてくれたんでそこへ。
かもめ食堂 | 粟島観光協会 https://awa-isle.jp/shop/%E3%81%8B%E3%82%82%E3%82%81%E9%A3%9F%E5%A0%82/
一人で切り盛りされてるにしてはメニュー豊富だった。 磯ラーメンを注文。
地磯で獲れたタコやらサザエやらがふんだんに入ったラーメン。 わかめなんかも全部地物だと思う。 アゴ出汁の中華そばでまさに粟島を幸を味わった感。
さてここからどうするか。 手配をお願いさえすればマリンアクティビティなり何なり色々あるけど、自分から探さなければ何もないのが粟島だと思う。
今回はひたすらのんびりしたいから意図的に予定らしい予定を何も入れてない。
一応やってみたいなと思ってたのが自転車での島一周。 内浦ではレンタサイクルがあるみたいだけど、内浦まで出るバスのタイミングが合わない。
ここはざつ旅リスペクトで歩くか。 作中でも釜谷スタートで内浦まで歩く流れだったし、ルートも完全再現で。
というわけで南回りの海岸沿いをひたすら歩く。 13:20頃出発だったか。
途中で神社とか点在してるみたいだからいくつか寄ってみた。
最初に立ち寄った塩釜六所神社、後ろでガサガサって音したから何ぞと思って振り返ったら蛇がいた。
すぐ離れたから種類は判別できなかったけど、新潟でもこのぐらい暑くなってくると蛇も出るよなと。
ヤマカガシとかマムシ踏むと洒落にならんのでそこからはちょっと慎重になった。 以後トラブルがなくて何よりである。
あとはひたすら海岸沿いの一本道を歩いて行くだけ。 獣道でも分け入って行かない限り道に迷いようもない。
人も車も全然通らないから何かあっても助けも呼べないけど、この道しかないから数時間のうちには絶対に誰かが気付くであろうという謎の環境だった。
ちなみに場所にもよるけど電波が入らなくて場合によっては完全に詰む。
途中の牧場なんかを横目に眺めつつ、15:10にフェリー発着場まで到着。 約120分、寄り道しなければ90分ぐらいかな。
ふと思い出してフェリー乗り場で明日の乗り合いタクシーを予約しておいた。 これを忘れると岩船港で降りてから厄介なことになる。
あとついでにこれから釜谷に帰るコミュニティバスを調べる。 夕食に間に合うのは16:15発が最終っぽい。
1時間しかないな。 レンタサイクル借りても片道30分以内の場所に制限されるし今回はスルー。
結果、ざつ旅と同じく銭湯に入ることにした。 どれだけ同じルートなぞるのかという。
宿泊・お店・温泉 | 粟島の観光 | 粟島浦村 https://www.vill.awashimaura.lg.jp/sightseeing/hot-spring-resort/
ざつ旅でもそうだったけど機械故障で銭湯として営業している。 温泉としてやってた頃はナトリウム・カルシウムー塩化物泉だったらしい。 自分がよく行く中では日高のみちしおの湯と同じで塩辛い温泉だな。
上がって16:15のバスに乗り込む。 バス停がおと姫の湯から徒歩30秒のところで助かる。
バス停の名前が「役場(診療所前)」となってて、これだけ見るとおと姫の湯と全然繋がらんのだが。
ここが始発なんで定刻通りの出発。 料金は一律200円。
乗客は終始自分一人だった。 乗り合いタクシーといい、そんなのばっかだな。
到着も定刻の16:30。
最初は民宿の送迎車だったから気付かなかったけど、バス停の名前に「資料館」とか「遊歩道入口」とかがあって、観光するならこの辺に行くという手もあるなと。
今日はどちらにしろ時間切れ。 部屋に戻ると食事前にお風呂どうぞと声がかかった。 銭湯にも入ったけどせっかくなんでいただくことにした。
夕食は18:15に声がかかってスタート。 2号室を食堂にするようだ。
とりあえずな、量がとんでもないんだわ。 自分はそこそこ食べる方だと思ってはいるし、昼はラーメン一杯な上に2時間ほど歩いて腹が減ってないわけがない。
その状態で臨んでなお、完食すると「これ以上は水も入らん」というレベルにまでなった。 正直あまり食べない人なら半分ぐらいでギブアップするんじゃないかと思ったほど。
これだけだと量だけのドカ食いメニューみたいに伝わってしまいそうだけど、全て地物の食材で揃えた料理の質が悪いはずもなく。 要は何食べても素晴らしくて量がヤバい。
ゆっくり時間をかけて食べる料理が多かったのもそれに拍車をかけていたとは思う。 一尺ほどの真鯛の尾頭付き塩焼きと鰈の煮付け、味噌汁は鯛のアラ汁と、どれも身をせせるのに夢中になって時間がかかる。
他の料理はサザエつぼ焼き、つぶ貝煮、焼き海老、真鯛半身の刺身、山菜炒め、じゃがいもの酢の物(郷土料理らしい)、かき揚げ、めかぶ、香の物、フルーツ。
しょぼい旅館でここから2,3品削ったのが出てきてもまぁ納得かなと思ってしまう内容だった。 特に真鯛の尾頭付き、鰈の煮付け、鯛のアラ汁なんかは、このうちどれか1品だけで○○定食としてもいいレベル。
食後は満腹すぎて何もやる気が起こらなくなったけど、逆に何もすることがなくてちょうど良かった。
一応、昼をいただいたかもめ食堂は夜に居酒屋として営業してると聞いたものの、とても行ける状態ではない。
荷物整理して22:00には寝てしまった。 |
|